「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」を読んでインデックス投資は自分との戦いだと思った
昨年末からインデックス投資を初めて、インデックス投資をしている人のブログをいくつか読んでいたのだけど、よくオススメされている本に「株式投資」があったので読んでみた。
平均株価は過去200年の推移を見ると成長し続けているので、長期に渡って株式に投資していれば低リスクで資産は増える。(※) そして、その平均株価に沿って投資するためにはインデックスファンドに投資するのが良いよ。ということを過去のデータを用いて定量的に語っている本だった。 (※ 40年に1回ぐらいガツンと株価が下がることがあるので、老後の生活が近い場合はきちんとポートフォリオを考える必要があるよ)
印象的だったのは
- 世の中の8割のアクティブ運用ファンドはインデックスファンドよりも利回りが低い。それはファンドマネージャーが買う銘柄が悪いわけではなく、年間平均で2%程度かかる手数料と売買コストによるもの。
- IPO株はたまに数十倍もの株価になるものがあるので、それに目がくらんで買ってしまいがちだが、そのすべてを買うよりもラッセル2000小型株指数の方が利回りが高い。
- 頻繁に売買するトレーダーの利回りはあまり売買しないトレーダーよりも7.1%下回っていたという研究がある。
ということ。
個別銘柄の調査に十分な時間が割けないのであれば、インデックスファンドに長期投資しておくべきで、そうすれば過去のデータからインフレ調整済み利回りで6.8%、インフレ率が2,3%のままとすれば名目の利回りは9~10%で資産が増えて行くことがわかっている。 しかし「XX社の株価が1年でN倍に!」みたいなニュースを見たり、隣人がそれで儲けたという話を聞くとそれが魅力的に映り、6~10%の利回りでは物足りない、刺激が足りないとなり、行動が変わってしまい本来インデックス投資していれば得られるはずだった利益よりも低い利回りになってしまうことが多いとのことだった。
「20年30年、毎月5万円ずつインデックスファンドに投資する」と言葉で書けばとても単純だが、そのルールを守って実践し続けるのは難しく、インデックス投資は自分との戦いなんだなと思った。