1ヶ月リモートワークでインターンしてきた @中国&日本
11月は1件も記事書いてなくて、気付いたら2014年最後の月に突入していた。 11月は何をやっていたかというと、週1日だけ株式会社MMMという企業でリモートワークインターンをさせてもらっていたので、そのことについて書こうと思う。
今回はインターンの内容というよりも、リモートワークに焦点をあてて書いていく。 ちなみに、来年4月以降はこの企業で働かせていただくことが決まったので、就職した際のメリット/デメリットも少し書いてみる。
1.インターンの概要
リモートワークに焦点を当てるといいつつ、いきなりインターンそのものについてのことだけど、背景も大事だと思うので書いておく。 今回のインターンは週1日で1日8時間労働を基準にして、合計32時間分の仕事を与えてもらうことになっていた。MMMさんは"コアタイムのないスーパフレックスタイム制"なので、空いている時間に作業してもらえればOKという方針で、特にコアタイムなどは指定されなかった。APIサーバーの開発の一部を担当することになったので、リモートワークでコードを書くことも体験できた。
作業場所に関しては、11月上旬は中国にいたので、中国の杭州からリモートワーク。中旬以降は帰国したので、京都からのリモートワークで参加した。
2.リモートワークのメリット
どこでも仕事ができる
大学卒業後は上海で生活するつもりなので、これはぼくにとってとてつもなく大きなメリットである。 中国で生活するといっても、半年に一回はビザの関係で帰国しないといけなかったり、たまには2週間ぐらい日本に帰りたくなったりする(かもしれない)ので、日本でも中国でも仕事ができるというのは非常に素晴らしい環境である。 今回も上述のように11月は中国と日本に半々ぐらい滞在していたけど、特に大きな問題なくインターンに参加できた。
いつでも仕事ができる
これは正社員になってからというよりは、インターンに関すること。 今回のインターンでは一応自分の中で毎週金曜日に作業すると考えていて、社員の方にも伝えていた。 しかし、木曜日に帰国して、翌日金曜日にいろいろ書類を整理したり、1ヶ月放置していた部屋の掃除をしたり… あるときは、研究が忙しくて昼間に時間が取れなかったりと、思うように"金曜日昼間"の時間が確保できないことがあった。それでもリモートワークなら、金曜日夜にも作業できるし、あるいは土曜日午前中にも作業ができる。 これを正社員になっても続けてしまうとコミュニケーション面でいろいろと問題が起こるけれど、別の事をしながら短期間のインターンに参加させてもらうという状況では、リモートワークのメリットが出たかなと思う。
仕事中に邪魔されない?
「?」が付いているのは、リモートワークの記事を読むとよくこのメリットが書かれているのだけど、今回はこのメリットが実感できなかったからである。というのも実際にオフィスで働いたことがないので、同僚たちがどれぐらいうるさいものなのか知らず、比較ができない…笑 MMMさんではチャット上でも主に業務に必要な情報しか流れてこないし、たまーに気晴らしに雑談が入るぐらいなので、特にうるさいと感じることもなかった。
3.リモートワークのデメリット
作業環境がネットワーク環境に依存する
ローカルワークでも、そうといえばどうなのだけど、リモートワークではさらに顕著になる。 ミーティングをするときにはSkypeなどの音声通話コミュニケーションツールを使うのだけど、ネットワーク環境が悪いと突然切れたりする。 特に日本↔中国間では、回線が細く、最高で7Mbspしか出たことないし、Free Wi-Fiとか適当な場所で繋ぐと数百kbspだったりするので、複数人でSkypeをすると少し厳しいこともある。 もちろん上海では最高速度の固定回線を引くつもりだけど、リモートワークはどこでも仕事ができるからといって、"どこでも"仕事ができるわけではない。
自己管理ができないと大変
今回のインターンは週1だったので、あまり感じなかったけど、普段リモートで受託開発をしているとこれを感じたりする。特に作業場所が自宅だと、自分の中でいつからが仕事で、いつからが自分の時間なのかという区切りが付けづらい。週末ずっと家に引きこもっている自分なんかだと、家の中の風景は見飽きてるし、ずっと同じ座った格好だしで、特にそれがひどい。 そういう人はコワーキングスペースに行って、働く時間をある程度固定するのが良いと思う。
4.リモートワークをしてみての感想
受託開発では1人でリモート開発しているので、チームでのリモート開発というは今回はじめてで、最初はコミュニケーション面での心配があったのだけど、思ったよりも障害がなくて特に不自由は感じなかった。 MMMさんではSqwiggleのような社員の顔が見えるようなツールは使っていなくて、HipChatを使って連絡しあっている。ただ、チャットでも顔文字を多用するように心がけているようではあったし、単なる文字だけではなくて、感情を上手く伝えようとしているのが感じられた。 ぼくは個人的には、カフェで作業するような"見られている感"が大事で、それがないとダラダラしてしまうことがよくあるので、機会があれば社員の顔が見れるツールを使いませんか!と提案してみようかと思っている。(コワーキングスペースに行けば"見られている感"があるのでいいのだけど)
1ヶ月間リモートでずっと仕事していたのではなくて、実は11月末に(1人を除いた)社員さんみんなで名古屋に集結して、社員の方々と顔合わせをして、直接コードレビューをしてもらったりした。 この時感じたのは実際に会うと、"一緒にいる時間を大切にできる"ということで、普段リモートで働いているからこそ実際にあった時の時間がさらに濃く感じられるのかなと思った。(実際に社員の方も夏にローカルワーク開発合宿をやったのがスゴイ良かったと言っていた) ぼくは中国に住んでいる彼女と遠距離恋愛をしているのだが、これは遠距離恋愛と通じるものがあると思った。彼女とは実際に会うのは年に数回だけで、いつもはFacetimeとかで連絡を取っているが、普段一緒にいないという面では、(努力すればカバーできるレベルの)不便や不都合が起きることもある。しかし、その分実際に会った時には、喧嘩せず楽しい時間を過ごせるようにしようとお互い心がけるし、その時間を最高の時間にすることでお互いの仲ももっとよくなれることを実感している。 そういったメリットもリモートワークにはあるのかなと思った。その証拠にMMMの社員さんはすごく仲が良さそうである。
まとめ
将来日本と中国を数年おきに行ったり来たりする可能性もあって、リモートワークができる能力を今のうちに身に付けておくことが必要だと思っているので、新卒でリモートワークが経験できるのは非常に嬉しい限りである。 リモートワークを許可している企業でも、新卒は最初1年間オフィスで働いてもらいますとか、フリーランスの方のみリモートワークを許しているんですよ、とか言われることがあったので、自分にあう株式会社MMMを見つけることができて本当に良かったなと思っている。 来年4月から頑張ります!╭( ・ㅂ・)و ̑̑グッ !